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新たな歴史的高値を記録した金(ゴールド)安全資産投資

金(ゴールド)投資について知っておきましょう。

2024年度へ向けて、以下の報道があります。

来年も株よりキャッシュの投資傾向-安全性だけでない
2023年11月16日 23:50 JST ゴールドマン・サックス・グループ(引用元:Bloomberg)

今年の米国株式相場が上昇したにもかかわらず、投資家は不透明な経済見通しとキャッシュがもたらす魅力的なリターンを理由に市場参入を見合わせた。
ゴールドマン・サックス・グループはこうした警戒感は2024年も続くとみている。

*ここで触れているキャッシュがもたらす魅力的なリターンとは米国内における銀行預金などの流動性資産です。


米国銀行短期金利:5.25%5.50%
金利上昇でキャッシュのリターンに魅力があることから、米国の投資家は来年も株式より、キャッシュという資産クラスを選好する可能性が高い(2023年11月1日)下記の日本金利と比べると、優位性が高いことがわかる。

日本の金利推移(令和5年)

 

2024年度は株価とは異なる動きをする「金(ゴールド)」に投資する意義の提案

ニューヨークの金先物市場で、11月下旬に金価格が2,000ドルの大台を超えた。
これは、今年5月以来、6カ月ぶりのこと。
株価と金価格の動きには強い相関関係はないため、株価が横ばいの中で金価格が動いていても何ら不思議はない

金利もピークアウトしそうだと言われる中での金価格の上昇傾向に基づき資産形成の保険の意味で、金の現物を裏付けとした金ファンドを一部保有することをお勧めします。

日本円資産の破綻は米ドルでリスクヘッジ、米国(FRB)もダメなら金(ゴールド)でリスクヘッジ

1.日本円資産に対するリスクヘッジは米ドル・米国証券を保有

2.日本円資産だけでなく米国もダメなら金(ゴールド)でリスクヘッジ

3.資産保全のために通貨分散(日本円・米国ドル・金)は重要

円(JPY)の下落に備えて基軸通貨の米ドルを保有ことは一般的になってきましたが、それだけでは不十分な可能性があります。

 

1.日本円資産に対するリスクヘッジは米ドル・米国証券を保有

リーマンショック時をイメージすると分かり易いですが、世界的な景気後退が発生すると世界中の中央銀行が金融緩和を行います。

リーマンショック後は日・米・欧の中央銀行(日銀・FRB・ECB)がいずれもマーケットから債券等を購入し、自身のバランスシートを拡大させました。

日銀、FRB、ECB共に100兆円前後のバランスシートが5倍の500兆円前後まで拡大しました。

そして2020年のコロナショック後もFRBは大きくバランスシートを拡大させました。

現在の世界の通貨制度は金本位制などではありませんので、各通貨は国と中央銀行の信用力がベースとなっています。

その為、中央銀行のバランスシート拡大は中央銀行の信認を低下させることになり、その結果として通貨が下落する可能性があります。

実際、リーマンショック後はFRB→ECB→日銀の順番にバランスシートを拡大させ、当初、FRBのみがバランスシートを拡大した2008年~2011年は大幅な円高ドル安が進みました。

その後、日銀のみがバランスシートを拡大させた2013年以降は大幅に円安ドル高が進みました。

 

2.日本円資産だけでなく米国もダメなら金(ゴールド)でリスクヘッジ

金(ゴールド)とNYダウは逆相関の関係にある

金(ゴールド)は通貨として高い信用度を誇っています

歴史的な価値: 金は通貨としての役割や財産保全の手段として数千年にわたって使用されています。歴史的に、金は安定して価値を維持し、通貨としての信用度が高いとされています。

貴金属の安定性: 金は貴金属の一つであり、酸や他の化学物質に対する耐性があります。これにより、金は劣化しにくく、安定した価値を維持できます。

世界中での受け入れ: 金は国際的な通貨として受け入れられており、世界中で流通しています。多くの国や中央銀行が金を保有しており、金は国際的な決済や取引の手段として使用されています。

避難先としての価値: 経済の不安定な時期や通貨の価値が不安定な場合、金は安全な避難先と見なされます。投資家や中央銀行は、ポートフォリオの一環として金を保有することで、リスクを分散し、資産を守ることを目指すことがあります。

ただし、金も市場変動の影響を受けますし、需要と供給の変動や他の経済的な要因によって価格が変動することがあります。金の信用度は相対的なものであり、状況や個々の投資家の視点によって異なる評価がなされることもあります。

金地金(現物)はコストが高いので注意

金の現物取引の場合、顧客が購入する「小売価格」と顧客が売却する「買取価格」がそれぞれ設定されており、「小売価格」と「買取価格」の差がスプレッドと呼ばれる取引コストになります

通常、スプレッド(実質手数料)は1.5%~2位が多いようです。

例としてはある日の「小売価格」が1グラム= 4,980円、「買取価格」が1グラム=4,895円。

東証に上場されているだけで複数のゴールドETFが存在します

また、金(ゴールド)はドル建てで取引されていますので、米国市場のドル建てのETFに投資するという選択肢もあります。

信託報酬(手数料)はいずれも0.4%0.5%程度と割安です

 

3.資産保全のために通貨分散(日本円・米国ドル・金)は重要

実際、2008年のリーマンショック後、 FRBが国債等の資産買入れでバランスシートを拡大させました。その結果、FRBの信用が低下し、米ドルの価値低下と共に金(ゴールド)は大きく上昇しました。

このように、リスクオフ時のヘッジ手段の1つとして金(ゴールド)は注目しておくべき資産クラスです。金(ゴールド)は金利を生まないため保有をためらう人も多いですが、リスクヘッジのために資産の5%でも保有しておくと良いでしょう。

ちなみに金(ゴールド)に投資する場合はコスト面や管理面からETFで保有するのがベストです。

 

資産形成の保険・金の現物を裏付けとした金ファンドを一部保有しましょう

「ゴールド」と名前のついたファンドでも、その内容は異なる場合があります(主に以下の3種)

  • 金の現物資産を保有するETFに投資するファンド
  • 金の先物に投資するファンド、金の現物は保有しないETF
  • 金鉱山の経営やそれに関わる企業に投資するファンド(こちらの銘柄は省きます)

3種類から現物・先物 金地金価格の変動に概ね連動することを目標とした二つをお勧めします

①各ETFともに現物の金を保有・裏付けとしているETF

②先物のロールコストの問題は発生しない商品

LBMA金価格(円換算ベース)に連動する運用成果を目指します。

*LBMA金価格は、ICE Benchmark Administration Limitedによってロンドン時間の午後に公表される金現物価格*

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