資産運用・金融教育等のご相談なら神戸のFP会社アイデアルスマート

「ヘッジアメリカ」が基本シナリオに-米国資産保有もドル安に備え

株式6・債券2・金2が最適資産運用戦略

モルガン・スタンレーの最高投資責任者が推す、最適な資産運用戦略とは?
2025917日(水)0920

米モルガン・スタンレーの最高投資責任者を務めるマイク・ウィルソン氏は16日、資産運用戦略としては伝統的な「株式60%・債券40%」よりも「株式60%・債券20%・金20%」の方がリスクヘッジ効果は大きく優れているとの見方を示した。

ウィルソン氏は「ロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラム」で、金こそは現在脆弱性から身を守るために保有すべき資産だと主張。「質の高い株式と金(の組み合わせ)が最適なヘッジだ」と語った。

金と株式はいずれもインフレに強いが、株式が成長と連動するリスク資産である一方、金は経済悪化に伴って実質金利が低下する局面で安全資産として値上がりするという対照的な特徴を持つ。

ウィルソン氏は米国株について、4月の「相互関税」発表による下落後の見事な持ち直しに言及し、ベンチマークに対するアルファ(超過リターン)が復活したと指摘した。

債券に関しては、米国債のイールドカーブに沿ってローリング・リターンを確保する上で、10年国債よりも5年国債が好ましいとしている。

モルガン・スタンレーの最高投資責任者が推す、最適な資産運用戦略とは?

  1. 「ヘッジアメリカ」が基本シナリオに-米国資産保有もドル安に備え
  2. 株式6・債券2・金2が最適資産運用戦略=モルガンS最高投資責任者
  3. 新NISAでの金・米国債は買える?=後のページでお知らせします

 

NY金:強含み、地政学的リスクの増大を意識した買いが入る

NY金:強含み、地政学的リスクの増大を意識した買いが入る
2025.09.27 06:59 Reuters

26日のNY金先物12月限は強含み。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比+37.90ドル(+1.01%)の3809.00ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは3764.00-3814.40ドル。アジア市場で3764.00ドルまで値を下げたが、まもなく反転し、NY市場の前半にかけて3814.40ドルまで買われた。地政学的リスクの増大を意識した買いが入ったようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に3805ドルを挟んだ水準で推移。

UBSが金の目標価格引き上げ、来年3月は3600ドルBy ロイター編集

2025年8月19日午前 8:01 GMT+92025年8月19日更新

2025年10月3日時点既にNY金先物(COMEX)は3,887ドルを超えてます

2026度末に向けての目標指標は6330ドル(1オンス) 62.9%上昇予想です

日本国内における金の価格は、「1グラム2,000円」等という風に表されます。1グラム当たりの価格が円建てで表示されており、とても分かりやすいと言えます。

しかし金を取引する際の単位は、国内価格と国際価格で異なっており、注意が必要です。

金の国際価格の取引単位=トロイオンス

金は、東京や香港、ロンドン、ニューヨーク等、世界各地で、24時間取引が行われています。漠然と、金価格は世界中どこに行っても、「1グラムいくら」で表示されるのかと思ってしまいがちですが、そうではありません。国際価格を表示する単位は異なっています。

金の国際価格の取引単位としては、「トロイオンス(TOZ)(貴金属の重量単位)」が使われています。これは貴金属のみに使用される単位で、略して「オンス」とも言います。ちなみに、1トロイオンスは、約31.1035グラムです。

 

金と株が同時に最高値更新、「めったにない現象」の理由9/25(木) 8:00配信

Forbes JAPAN

金と株が同時に上昇している。これは1970年代初頭に一度だけ見られた現象であり、その時は悪い結末を迎えた。(重要)

■通常は逆に動く金と株、なぜ同時に上昇しているのか

金と株式市場が同時に脚光を浴びることは通常ない。そうした場合、恐怖と自信という相反するシグナルがぶつかっていることを意味するのかもしれない。あるいは、もっと根本的な変化が進行しているのかもしれない。

このパターンは歴史から大きく外れている。そして、それには理由がある。

■金は不透明な経済で強みを発揮、株は好況や金融緩和期待で上昇

金は安全資産とみなされ、経済の見通しが不透明な時に最もちからを発揮する。過去半世紀の大部分では、そうした状況はまれだった。モンタナ州ホワイトフィッシュに拠点を置くスタック・フィナンシャル・マネジメントの創業者兼CEOであるジム・スタックは、過去54年間で金が史上最高値をつけたのは4回しかなかったと指摘する。

一方、株は通常、経済状況が良好に見えるときに上昇する(あるいは中央銀行が状況を左右する現代では、状況が悪すぎて投資家が大規模な金融緩和を期待する場合にも上昇する)。現在の状況に対する1つの解釈は、投資家が成長とリスクの双方に備えているということだ。そして、もう1つの説明は、必ずしも前者と切り離せるものではないが、投資家がドルの急落に備えているというものである。

米ドル指数は年初来10%下落、2003年以来の大幅安 主要な取引相手国に対するドルの動きを追う米ドル指数は、今年10%下落している。これは2003年の最悪の数字に続くものであり、当時ドルは15%下落した。ドル安はドル建てで取引される金を支え、また米国株を外国投資家にとって割安にする。

金は年初来44%高騰S&P50014%上昇し史上最高値を更新

金は今年44%上昇している。S&P500種株価指数は14%上昇した。米国時間9月22日には両者がともに新高値で取引を終えた。2025年に入り、金と株が同じ日に史上最高値を更新したのは6回目となる。2024年には10回あった。しかし、1970年から2023年までの間に起きたのはわずか2回で、いずれも1972年だった。この年は、ニクソン大統領がドルと金の交換を停止し、金が自由に取引されるようになった翌年にあたる。

専門家たちの分析

■米国優位の終焉が転換点と指摘

モントリオールに拠点を置くBCAリサーチのチーフストラテジストであるマルコ・パピックは、このドル安こそが株と金が同時に上昇する最大の要因だと述べる。

「答えはこうだ。ドルが売られている」とパピックは金と株が同時に輝く理由を説明する。パピックによれば、ドルは長年、米国経済が恒常的に優位であるという期待に支えられてきた。その多くはパンデミックへの財政対応によるもので、数兆ドル規模の政府支出が家計のバランスシートに積み上がった。しかしその資金はすでに使い尽くされた。

同時に、米国の関税や貿易摩擦により、他の国や地域は、米国の需要に依存するのではなく、自らの経済を刺激する必要に迫られた。パピックは米国優位の終焉を転換点と呼び、「通貨は上下する。より大きな誤りは、米国資産が常に優れた成果を上げると考えることだ。それは不可能だ」と語る。

インフレ鈍化とドル安の同時進行を強調

ニューヨークに拠点を置くペイブ・ファイナンスの共同創業者兼チーフマーケットストラテジストであるピーター・コーリーも同じ見方を示す。彼は、2022年以来インフレ率が低下し、それが企業利益を支え株価を押し上げたと指摘する。同時に、ドル安が金をより魅力的にしたという。「2つの顕著なことが同時に起きている」とコーリーは述べる。「インフレが抑えられていることは株に強気材料だ。それと同時に、ドル安が投資家を金に向かわせている」

1970年代初頭との類似性、インフレ再加速なら株暴落の危険も

コーリーは現代と1970年代初頭との類似性を指摘する。1970年から1972年にかけてインフレ率は低下し、株が上昇した。しかし1973年にはインフレが再加速し、FRB1年以内に金利を2倍に引き上げ、S&P500は半分になった彼は、もしインフレが再び上昇し始めれば、現在の市場も同じ運命をたどる可能性があると警告する。また、「投資家は50年前よりもFRBの動向に敏感だ」と彼は語る。

●金と株の同時上昇は一時的、経済の行方がどちらを支えるか決める

金と株の同時上昇はまれな現象である。それはドル安と不透明な経済見通しの双方を反映している。この関係は続く可能性もあるが、歴史が示すところによれば永遠には続かない。いずれはどちらかがもう一方から乖離することになる。どちらが持ちこたえるかは、経済が持続的成長へ進むのか、それとも再び停滞するのかにかかっている

参考までに

NY金先物2715ドルから3897ドル42.87%の上昇(2025年度)

2025年10月3日時点既にNY金先物(COMEX)は3,887ドルを超えています。

2026年末に向けての目標指標は6,330ドル(62.9%上昇)予想です。

ちなみに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」直近1年トータルリターン18.84%の上昇

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」直近1年トータルリターン18.73%の上昇

*上記二つの参考商品は、為替ヘッジ無しの商品です

 

ゴールド金に関しての補足資料

金は5000ドル近くに上昇(2025年度末)、FRBの独立性損なわれれば-ゴールドマン
Jake Lloyd-Smith2025年9月4日 17:00 JST Bloomberg

「金は制度的な信認に依存しない価値の保存手段だ」と指摘

金相場は年初来で30%余り上昇-3日に最高値を更新

米連邦準備制度の独立性が損なわれ、投資家が保有資産のごく一部でも米国債から金に移した場合、金相場は1オンス=5,000ドル近くまで上昇する可能性があると米銀ゴールドマン・サックス・グループはみている。

同行のサマンサ・ダート氏らアナリストはリポートで、「米連邦準備制度の独立性が損なわれるシナリオは、インフレ上昇や、株価と期間が長い債券の値下がり、ドルの準備通貨としての役割後退につながる可能性が高い」と分析。「対照的に、金は制度的な信認に依存しない価値の保存手段だ」と説明した。

ゴールドマンは金相場の先行きについて複数のシナリオを示している。基本シナリオでは2026年半ばまでに4,000ドルへの上昇を見込む。

確率が低いテールリスクシナリオは4,500ドル仮に民間が保有する米国債のわずか1%でも金に流入した場合、5,000ドル近くに達するとの見通しを示した。 金相場は今年、主要なコモディティー(商品)の中でも好調さが目立っている。年初来で30%余り上昇し、最高値を今週更新した。中央銀行による買い増しや、米金融当局が間もなく利下げに踏み切るとの観測が背景にある。これに加え、クック連邦準備制度理事会(FRB)理事の解任に動くなどトランプ大統領が米国の中銀である連邦準備制度への圧力を強めていることも金価格の支援材料となっている。金のスポット価格は2025年11月4日、3,530ドル程度で推移。2025年11月3日は3,578ドルを超え、過去最高値を記録した。

 

米国債券最適資産運用戦略

2025年10月以降の米国債運用、まさに“流れの変わり目”

注目ポイント

  • FRBは利下げ局面へ:9月のFOMCで利下げ再開、年内にあと2回の利下げが予想されてるよ。政策金利は最終的年内に3.125%まで下がる見通し。
  • 政府閉鎖リスクが利回り低下を後押し:10年債利回りは4.15%→4.05%へ低下するとの見方が強まってる
  • 投資タイミングとして妙味あり:高利回りの今は、インカム収入とキャピタルゲインの両面で魅力的な局面。特に長期債は利下げ局面での値上がりが期待できる

戦略のヒント

  • 短期 vs 長期債の使い分け:短期債はインカム重視、長期債はキャピタルゲイン狙い。分散投資がカギ。
  • 為替リスクへの備え:ドル建て資産だから、円高局面では為替差損の可能性も。ヘッジの検討も大事。
  • ラダー戦略で流動性確保:満期を分散させて、金利変動にも柔軟に対応できるようにする

この流れ、どんな運用スタイルで運用していくか目的別米国投資プランを見ていきましょう

 

目的別 米国債投資プラン

目的 投資対象 期間 ポイント
安定収入 短期米国債(1年~2年) 2025年10月〜2027年 利回りはまだ高い水準。利下げ前にロックイン!
値上がり益狙い 長期米国債(10年〜30年) 2025年10月〜2035年 利下げ局面で価格上昇が期待できる
流動性確保 米国債ラダー戦略(満期分散) 継続的 毎年満期が来るように設計。再投資の柔軟性◎
為替リスク回避 為替ヘッジ付き米国債ETF 中期(3年〜5年) 円高リスクを抑えつつドル資産を保有

※補足アドバイス
lETF活用で分散&流動性UP:個別債券よりも売買しやすく、管理も楽です

 

米国債とゴールドだけで運用するのは、「守りの強い布陣」って感じだけど、完全に安心とは言いきれません

🌟メリット

米国債:世界最大の債券市場で流動性抜群。FRBの利下げ局面では価格上昇も期待できるし、安定収入源としても優秀。

ゴールド:インフレやドル安へのヘッジ資産。米国の債務問題が深刻化する中で、再評価の可能性も語られてる。

⚠️注意点集中リスク:

どちらも「安全資産」だけど、株式や不動産のような成長性は期待しづらい。資産全体の伸びを考えると、少し物足りないかも。インフレへの耐性:米国債は名目利回りだから、インフレが高進すると実質利回りがマイナスになる可能性もある。

🌟補足ポイント

  • ゴールドは価格変動が大きいけど、地政学リスクやドル安時に強い。
  • 米国債は利下げ局面で価格上昇が見込まれるから、2025年後半はチャンス。
  • 為替ヘッジを加えると、円高リスクを抑えられる

おすすめの流れ

「米国債+ゴールド」を資産の“核”にして、そこに少しずつ株式やオルタナティブ資産を加えると、バランスの取れたポートフォリオになる。

どんな比率で組みたいか、米国債+ゴールドをベースに、他の資産クラス(株式・現金)を加えた多層ポートフォリオのシミュレーションは次↓

 

米国債+ゴールド+日本株式ポートフォリオ(REIT除外)

プラン名 米国債 ゴールド 日本株式 米国株式 現金 想定年率リターン リスク(価格変動)
安定型 50% 20% 10% 10% 10% 約4.0%
成長型 25% 10% 30% 30% 5% 約6.2%
守備型 40% 30% 15% 10% 5% 約4.3% 中〜高
分散型 30% 20% 25% 20% 5% 約5.2%

 

🗾日本株式の役割

  • 円建て資産として為替リスクのバランスを取れる
  • インバウンド・製造業・高配当株など、テーマ投資(インフラ事業株など)も可能
  • 米国株との相関が低めで、分散効果が期待できる