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2024年ヒット商品ランキング&オルカン3種類解析!

2024年「ヒット商品ベスト30」この1年でよく売れたもの大集合

 

第一位なんと!!!新NISA&「オルカン」=全世界株式オールカントリー

日経トレンディ2024年10月31日

2位「大谷翔平」5位の「名探偵コナン100万ドルのみちしるべ」を抜いて2024年ヒット商品の1位は!!!なんと!!!

NISA&「オルカン」=オールカントリー

2022年4月以降、消費者物価指数の前年同月比は30カ月連続で2%以上の上昇・・・・実質賃金は前年比でマイナス0.6%(24年8月速報)の日本経済の中、1位コスト(信託報酬)が低い「オルカン」 3位ポイントで節約Vポイント」

金融商品でもコスト重視・節約重視が伺えます

 

全世界株式(オール・カントリー)のメリット

新NISAで最大の受け皿となったオルカンに1.8兆円が流入、その金額、実に1兆8,658億円

投資信託への資金流入額(24年1~9月のQUICK推計値)年間2兆円突破も確実視されていますが、投資目標にあった「オルカン」を選ばれてますでしょうか?

24年1月に大幅拡充された「NISA(少額投資非課税制度)」(1位)

中でもコストが安く、全世界の株式に投資することで資産の安定成長を期待できる投資信託「オルカン」に、投資初心者たちの資金が流入

正式名は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」  1本で世界中の株式に分散投資できるインデックス型投信です

下記データはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書より(2024年5月31日現在)

「オルカン」には大きく分けて3種類があります

  1.  シンプルな全世界株式ファンド
  2.  「除く日本」全世界株式ファンド
  3.  「3地域均等型」全世界株式ファンド

それぞれ3種のファンド特徴メリット・デメリットを見ていきます。

 

a)シンプルな全世界株式ファンド

代表的な銘柄はeMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) 運用会社 :三菱UFJアセット

 

メリット:
三菱UFJアセットマネジメントが運用する低コスト投信「eMAXIS Slim」シリーズの1本。日本を含む世界中の株式に手軽に分散投資できる。信託報酬が0.05775%以内(税込み)と格安で、長期投資に最適。

デメリット:
資産配分比率/国別配分比率
先進国株式 (除く日本) 84.4%となっていますが、その内訳は米国61.6% /カナダ2.6% / ヨーロッパ10.2%と米国に大きく偏っています。

  • 資産配分比率/国別配分比率(分散投資)を社会情勢によって変更したくても独自では不可能です

通貨別配分比率

  • 新興国通貨10.2% /その他1.6% /分類不可15.2%=合計27%を占める通貨変動相場が予測不能です
  • l通貨分配比率・米国通貨US$61.6% 日本円5.3% ユーロ4.6%に対して27%はいかに多くを占めるかは 円グラフを見ると明らかです
  • l日本国内から「オルカン」に流入した1.8兆円の27%が予測不能通貨に流れ込んでいます

 

b)「除く日本」全世界株式ファンド

代表的な銘柄はeMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー)除く日本 運用会社 : 三菱UFJアセット

 

  • 資産配分比率先進国株式(除く日本)89.4%≠通貨別配分比率先進国(除く日本)12.18%=国別配分比率先進国(除く日本) 12.18%
  • 通貨配分国別配分データでは、先進国とは別に英国・英国・フランス・スイス・カナダが表記されています。ではその他の先進国とはどこでしょうか?記載されておりません。
  • 「除く日本」は投資バランスを崩す。「除く日本」を検討されている方は「自分で選んだ日本株を持っているから」という理由の方は多いと思いますが、日本を除いた先進国の定義があいまいです(米ドル・英ポンド・ユーロ・カナダドル・スイスフランと日本を除いた先進国通貨とは?)

 

c)「地域均等型」全世界株式ファンド

代表的な銘柄はeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) 運用会社 : 三菱UFJアセット

資産配分比率では

先進国株式(除く日本)33.14% 国内株式32.93% ■ 新興国株式32.93% ■ 短期金融資産1.0% と三等分になっています

通貨別配分比率では

■ 円32.44% 米ドル24.62% 分類不可20.12% 分類不能通貨がなんと20.12%

国別配分比率

日本32.44%  米国24.63%と資産配分比率 先進国株式(除く日本)33.14% 国内株式32.93% 数値に隔たりがあります

 

まとめ

世界の情勢は、刻々と変化します。分類不能通貨が20%を超える商品をあえて選ぶ理由は何でしょうか?

オルカンは「どのような指数」への連動を目指しているのでしょうか?

 

その指数の名は、MSCI ACWIです

  • 「MSCI」は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社の略
  • 「ACWI」はオール・カントリー・ワールド・インデックスの略です

つまり、「モルガンスタンレーが作っている、ACWIという指数」になります。この会社が作成・公表している指数(=MSCI指数)は非常に有名です。

MSCI指数は、多くの機関投資家や投資信託のベンチマークとして採用されているので、ぜひ押さえておきたい指数の一つです。

但し、この様なヒット商品だからとの理由だけで安心購入せず、目論見書中身を詳細に吟味してご自身にあった商品を購入されることをお勧めします。